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文部科学省が来年度から、人工知能(AI)などの最先端技術を利用した教育の実証実験を始めるということです。

 

これは「EdTech(エドテック)」と呼ばれ、最先端の科学技術を教育に生かす手法のことをいいます。

 

「Education(教育)」と「Technoligy(技術)」を合わせた造語とで、
アメリカなどが先行しているようです。

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AIによる教育の可能性

従来の学校教育では、一人の教師が、多数の生徒を見ます。

 

生徒は各々、得意不得意がありますが、全員が同じ授業を受けることになります。

 

そうすると、その時々で、理解が追い付かない生徒も出てきてしまうでしょう。

 

そのような生徒に教師が気付き、個別に適切な対応をすることは、大変難しいことと思います。

 

今回の実験では、生徒たちの解答やテスト結果などを集めビッグデータ化して、それをAIが分析して、
それぞれの生徒にふさわしい指導法を導くものとなっています。

 

これが実現すれば、生徒に合わせた宿題を出したり、苦手なところをピンポイントで説明してあげることも容易になります。

 

また、ベテラン教師の指導力の分析も予定されているといいます。

 

これが実現すれば、何人もの優れたベテラン教師の指導方法や着眼点などが集められビッグデータ化して、
それをAIが分析してまとめ上げより最適化し利用できるようになります。

 

そうなれば、これまでは担当教師の能力によって左右されていた生徒の教育が、
高い水準で均一化された内容とすることの下地ができます。

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AIによる教育に感じる不安

不安材料があるとすれば、AIの分析結果の活用する能力が教師によって異なることでしょうか。

 

このことについては、さらに技術が発展し、直接AIが指導するようになれば解決するでしょう。

 

他には、生徒の行動なども分析し、問題行動の予防などにも役立てようとしていることです。

 

ただ、AIの分析結果が適切に扱われればいいのですが、
それを利用する教師があらかじめ偏見の目を持って生徒に接してしまうのではと不安に思います。

 

これは、学校だけではなく会社など様々な組織、果ては国家でも利用されていく可能性が考えられます。

 

自分の全ての行動がビッグデータとして集められ分析されているとなれば、
監視されているように感じるのではないでしょうか。

 

このことは、大きな議論を呼ぶことになりそうな気がします。

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