マルハニチロが9月1日から4年ぶりにサバ缶の値上げを実施するようです。
値上げは約10%ということです。
背景には人気の上昇に伴う需要の拡大による原料価格の高騰があるとされています。
今後、他のメーカーも値上げに追従することが予想されます。
そこで、サバ缶の人気の理由について考えてみたいと思います。
サバ缶といえば、昨年からテレビ番組などで紹介され、その健康効果などから注目を浴びブームが起こりました。
昨年の生産数では、とうとうツナ缶の生産数を抜いたことが、大きな話題となりました。
なぜサバ缶は人気があるのでしょうか。
まず、手間がかからずそのまま食べられることがあげられると思います。
調理済みなので、仕事や家事や育児で忙しい人、食事の準備も負担になってきた高齢者なども、手軽に一品添えられます。
そして、丸ごと調理されているため、肉だけでなく皮や骨も柔らかく食べられ、サバの栄養を余さず摂ることができます。
食べ物は、食べられるものならばできるだけ丸ごと食べたほうが、栄養が吸収しやすいなど効果が高いといいます。
魚を日常的によく食べる人は肌がきれいだといわれ、
魚の消費が多い地域の人は、肌がきれいで若く見える傾向があることが、テレビなどで紹介されてます。
実際にわたしも冬場にサバ缶を食べてみたところ、毎年ひどいあかぎれに悩まされていたのですが、
それがだいぶ軽減され、ハンドクリームの消費が抑えられました。
同じように食べてみて、その効果を感じサバ缶をリピートする人が増えたのだろうと思います。
また近年は、良質な健康にいい油をとることが大事だと、テレビなどでも健康番組などで紹介されます。
その中で、オメガ3脂肪酸の摂取が不足する傾向があるため、これを多く取るように勧められています。
代表的なオメガ3脂肪酸であるEPAやDHAは青魚に多く含まれています。
これらは、中性脂肪を下げたり、悪玉のコレステロールを増やさない効果があるといいます。
また、血液をさらさらにして動脈硬化と心筋梗塞を防いだり、脳を活性化して認知機能改善の効果もあるとされています。
こうした効果はサプリメントで摂取するよりも、
EPAやDHAを含む海産物を食べることからから摂取したほうが効果があるという報告もあります。
サバ缶の場合、こうした需要にも応えています。
このように、サバ缶は手軽に栄養がとれ、健康にもいいとされるオメガ3を含んでいることや、
さらには、それがテレビなどで幅広く紹介されたことが、
サバ缶の値上げの背景にある人気上昇の理由ではないかと思います。