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作家の栗本薫さんの未発表の私小説が発見されました。

 

タイトルは「ラザロの旅」で、電子書籍で出版されました。

 

栗本さんは、幅広いジャンルで多くの作品を執筆していて、
特にSF長編の「グインサーガ」が著者のライフワークとして知られ、2009年、膵臓がんで惜しまれながら亡くなられました。

 

未完のままとなった「グインサーガ」は現在、別の作家によって書き継がれています。

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栗本薫さんについて

栗本さんには、別名義の中島梓があり、栗本薫名義では小説を、中島梓名義では評論やエッセイを執筆していました。

 

また、中島梓名義でテレビ番組「象印クイズ ヒントでピント」に女性キャプテンとして出演していました。

 

基本的には、フィクションは栗本薫、ノンフィクションは中島梓と使い分けていました。

 

今回、発見されたのは、「ラザロの旅」という私小説です。

 

小説ではあるが、私小説であるためか、筆名は中島梓でした。

 

栗本さんの私小説は、非常に少なく、内容も創作の原点をうかがい知ることのできる貴重な内容だといいます。

 

栗本さんは、非常に幅広いジャンルで、400冊近い膨大な作品を著しました。

 

旺盛な執筆活動について

ライフワークの「グインサーガ」は、1979年に1巻が出版され、亡くなられるまで書き続けられ130巻になっていました。

 

「グインサーガ」は刊行のペースも早く、毎月出版された時などは、「月刊グインサーガ」といわれることもありました。

 

これを続けながら、他の小説やエッセイなども執筆していました。

 

さらに、商業用ではなく趣味としての小説も書いていたといいます。

 

驚くべき執筆量である。生前は、2時間で20000字を書いていたといいます。
著作物の刊行ペースから見ていると、手書きの時からそのくらい書いていたのだろうと思われます。

 

栗本薫さんといえば、大変な読書量でも知られ、それが、幅広いジャンルの作品の源泉であることは疑いないです。

 

しかし、それだけでは、旺盛な執筆活動の理由にはならないでしょう。

 

今回の発見された作品には、栗本さんの自分の存在意義を執筆活動に求める気持ちが、
私小説という形でまとまり、よく表れているといいます。

 

栗本さんの執筆活動に関する貴重な資料ともなりそうです。

 

栗本さんの夫で担当編集者であった今岡さんは、多くの人に読んでもらいたいと話しています。

 

気軽に手に取りやすい図書館でも借りられるように、紙の本でも出版していただけたらと思います。

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