自転車愛好家が歩行者と共存するため、マナー啓発に動き出しているといいます。
スポーツタイプの自転車と歩行者のトラブルが多くなっていることが背景のようです。
今年6月に荒川河川敷道路で路上に釘がまかれるという事件がありました。
これは、マナーの悪い自転車利用者への歩行者の不満が表れてものと考えられてます。
実際に周囲をあまり見ず歩行者に危険を感じさせながら、猛スピードで走っている自転車も目立つようです。
淀川河川敷では、歩行者に対し暴言を浴びせる自転車の集団もあったということです。
また、スポーツ自転車が普通の自転車に追突する事故も起こったといいます。
最近自転車と歩行者の間での大きな事故が多く報じられるような気がします。
自転車といっても、普通の自転車と違いスポーツ自転車は非常にスピードの出るものです。
しかしながら、スポーツ自転車の利用者の中には、
普通の自転車と同じような感覚で利用している人もいるのではないでしょうか。
こうした状況を受け、自転車関連のNPO法人がマナー啓発のためのシンポジウムを開いたり、
ルールを提唱するなど、活動を始めました。
スポーツタイプの自転車は時速40kmに到達するものもあり自動車並みのスピードが出ます。
もしこの自転車が歩行者とぶつかったとしたら、
同じスピードで走るバイクや自動車で人をはねてしまうのと同じこととなります。
自転車であることで手軽な乗り物だと思ってしまい、
こうした危険性に対し鈍感になってしまうところがあるのではないでしょうか。
また、歩行者のそばを十分に徐行しないで通り過ぎる自転車もあるようです。
ぶつからなければいいのでは、と思ってしまうのではないかと考えられます。
しかしこれも、自分のすぐ真横をそれなりのスピードの自動車が走り抜ける場合を想像してみると、
歩行者側の恐怖が理解できるのではないかと思います。
自転車に関しては政府も健康増進や環境問題への対策としてその活用を積極的に進めています。
そうした状況を受けてか、自転車を利用する人が増えているように思います。
しかし、歩行者と自転車が分離されている道路は全国で約1300kmだそうで、まだまだ環境が整っていないようです。
自転車と歩行者が互いに譲り合うことも大事ですが、トラブルが起こりにくい環境を用意することも大事です。
政府には自転車活用に向けた道路の改善のさらなる推進を望みます。